金持ち父さんのキーワード
財務諸表はひとつだけではない
あなたの負債はほかのだれかの資産
投資家がやっていること
いくつもの財務諸表をもつ
あなたの負債はほかのだれかの資産
「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房刊)にも書かれているように、金持ち父さんは幼いころからロバート・キヨサキに財務諸表の書き方と読み方を教えた。
財務諸表はお金について理解するために必要不可欠なものだから、そこに書かれたお金の流れがどんなことを語っているのかを読み取るようにとも言った。
「金持ち父さんの投資ガイド」(筑摩書房刊)は、キヨサキが成人して投資家になろうと決心したときに金持ち父さんに学んだことについて書かれている。
金持ち父さんは財務諸表の読み方について教える際に、たとえば、持ち家の所有者が銀行から借り入れた住宅ローンが、その人の負債の欄と銀行の資産の欄に現れることに注目するようにと言った。
つまり、家を買った人から見ると、当然のことながら住宅ローンは負債になり、毎月返済していくために支出が生じる。
一方、銀行は住宅ローンを貸すことで資産を作り出し、そこから毎月の収入を得ることができる。
投資家がやっていること
お金の流れを考えるためには、この二つの財務諸表を合わせて見ることが必要だと金持ち父さんは言う。
投資家がやっていることは、住宅ローンで銀行がやったのと同じように、だれかほかの人がそれに対して支払をしてくれる「資産」を手に入れることだ。
一方で、一般の人が銀行に預金をすると、そのお金は預金した人の資産となり利子を生むが、銀行にとってこれは負債となり利子を払わなければならなくなる。
ただし、住宅ローンを組んで大きな借金をする人には政府は優遇税制をとり借金を奨励するのに対し、預金から生じた利子には税金がかかる。
そのせいで、「政府が優遇してくれるのだから」とローンを組んでマイホームを買う人が増えているのかもしれない。 もし、投資家になりたいのなら、負債ではなく資産を手に入れる、ということを頭に叩き込んでおく必要があるだろう。
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