数字の重要性

金持ち父さんのキーワード

2010年7月2日

ロバート・キヨサキは「金持ち父さんの起業する前に読む本」(筑摩書房)の中で、起業家になることを真剣に考え始める前に、やってみるといいことが一つあると述べている。

それは経験豊富な会計士を雇い、予算とキャッシュフローの分析を手伝ってもらうことだ。

たとえ、実際に製品を作ったりビジネスを起こしたりする段階まで行けなかったとしても、この作業はとてもためになる。

その理由は、この作業をやってみると、ビジネスを起こし、稼動させるためにどれくらいお金が掛かるか、よく分かるようになるからだ。

予算の目安がつけば、ビジネスを維持するために製品をどれくらい売らなければならないか、大体の見当が付く。

経験豊かな会計士はまた、あなたが気が付かない様な費用についても指摘してくれるかもしれない。

会計士に支払うお金は、あなたが起業家として成長するための教育費として、いずれはお金に代えられない価値を持つようになる。

ロバート・キヨサキがボードゲーム「キャッシュフロー」を作った大きな理由の一つは、1970年代に金持ち父さんにこっぴどく叱られたことにある。

それまでも金持ち父さんはいつも数字の重要性を強調していたが、ロバート・キヨサキが本当にその理由を理解し始めたのは、大金を失い、金持ち父さんにひどく叱られてからだと述べている。

ボードゲーム「キャッシュフロー」は、あなたと会計士との間の、コミュニケーションの架け橋として役に立つ。

このゲームをやったからといって、会計士になれるわけではないが、会計の仕事に関わる論理的思考に慣れる役に立つからだ。

もしあなたが、会計や数字に弱い人間だったら、教材としてキャッシュフローゲームを使うことを強くお勧めする。

最後に、繰り返しとなるが、ビジネスを始めることを考えている人は、その前に是非、経験豊富な会計士と膝を突き合わせて、予算を細かくチェックして欲しい。

ビジネスを立ち上げ、稼動させ、成長させるための費用は、多くの場合、始めに考えていた額よりずっと多いのだ。

全256のキーワードに加え、モバイル版「キャッシュフロー101」やオリジナルコンテンツ「金持ち父さんの家計簿」をお楽しみ頂けます。

QRコードを読み取ると、携帯サイトにアクセスできます。QRコードは、バーコードリーダー機能やカメラ機能などから読み取ることができます（機種により異なります）。

サイト提供：YouMind