金持ち父さんのキーワード
情報時代を生きる
1989年に起こったこと
産業時代の生き方とは
情報時代を生きるには
2011年6月1日
1989年に起こったこと
ロバート・キヨサキは『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』のなかで、大きな時代の変化について注意を促している。
1989年は時代の節目だった、とキヨサキは指摘する。
日本がちょうど昭和から平成へと元号を変えたこの年、ヨーロッパではベルリンの壁が崩壊した。
これによって東西冷戦という長年の構造が崩れたが、それと同時期にインターネットによる情報時代の幕開けが訪れたと言う。
このことは、私たちにとってどんな意味をもっているのか。
産業時代の生き方とは
キヨサキは「なぜかわからないが、近代の歴史は500年ごとに大きな変化を迎えている」と言う。
1942年のコロンブスの航海は、産業時代の幕開けとほぼ同時期に起こっている。
そしてそれからほぼ500年後の1989年のできごとは、産業時代の終わりを象徴しているのではないか、とも言う。
産業時代の終わりとは何か。
それは、アメリカを代表する企業の一つ、ゼネラルモーターズを見ればわかる。
かつて非常に手厚く従業員を遇してきたGMだが、業績が悪化し、従業員は企業年金や公的年金、医療保険、安定雇用といった有利な条件を手放しつつある。
工場の生産ラインを動かす人手を確保するために、従業員の老後まで保障する、という時代はかなたに去ってしまった。
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